Moto Guzziのスペアキー作成を引き受けてくれる店はなかなかなくて苦労した。
バイク用品専門店のようなところでも「外車のキーは…」とやってくれない。
デパートの鍵屋へ行っても「その鍵はおいてありません」という。
「いや、ブランクは持っているから」といっても
「持ち込みはやりません」
うーん困った。代理店に鍵を送って作ってもらうしかないのかな。
ちょっと前には、無愛想で口うるさい職人を絵に描いたようなオヤジがいるちいさな「鍵屋」があって、珍しい鍵なんかでブランクキーが無いようなものでも、様々な鍵のリスト写真と合わせ、場合によっては流用して「俺に作れない鍵はない!」とばかりに自慢気に鍵の講釈を語りながら(必ず聞かされる)つくってくれた。最後に必ずオヤジは店の名を、アーティストが自分の作品に入れるサインのように打刻する。「ほら、完成!」それが品質保証のマークのようであった。
何軒か回ってようやくつくってくれる店がみつかった。
「こいつはなんの鍵だい?」
「単車なんですけど国産ではないんですよ」
「ふーん、まぁ、機械に固定できればできるとおもうよ…。うん、なんとかなりそうだ」
「おねがいします」と、こちらのご主人も職人(プロ)っぽい。
大型の百貨店や専門チェーン店なんかがたくさんできて、町の小さなお店はどんどん消えてしまうけど、大型店やチェーン店なんかはみんなフォーマット通りで、そのフォーマットを外れた融通はきかないよね。パートやアルバイト(プロではない)でもってある水準のサービスを提供しようとすれば、店側のこうした予防線っていうのはリスクと保証の問題でもあるのだろうからしょうがないのかもしれないけど。それに、個人(客)の持つ力も昔とは違っているしね。
とはいえ私にとっての予備鍵も、万が一に備えたリスク管理と保証の問題なので、無事解決しこれで安心安心。